深くまで潜ること。

そう言えば、20年ほど前。
まだ若かりし頃。
 
スキューバダイビングの免許を取り、
海に潜りに行ってたことがありました。
 
最初は10メートルくらいのところから。
慣れたら少しずつ深く。
30メートルくらい潜ると
太陽の光も届かなくなり、暗くなってきます。
 
シューボコボコッという自分の呼吸の音しか聞こえない世界。
静寂と薄暗さの中にいても
不思議と怖さもなく、
自分がそこに一体となっていることが
嬉しくて仕方がなかった。
 
ホントだったら、もっともっと潜ってみたい。
でもその頃の私には体力的にも技術的にもそこが限界だった。
 
どこまでも続くあの暗闇の先はどうなっているんだろうと
いつもいつも思っていた。
もっと深くまで潜りたい。
 
そんなことをふと思い出した。
 
今思うと、私は潜るのが好きなんだと思う。
 
海だけではなく
自分の中の奥深くまで。
 
悩んで堕ちて…
そこでやめればいいのに
もっともっとどこまでも堕ちていって。
 
いちばん底に着いて
ようやく浮上する。
 
明るい光が見える方へ。
浮き上がってみると
あれはなんだったんだろうと思うくらい
清々しく、少し滑稽な気持ちになる。
 
そんなことをよく繰り返してる。
 
こんな自分をなんとかしたいと思いつつ、
でもまた何かしら潜るきっかけを見つけてやってしまう笑
 
周りの人から言わせると
これはもう趣味だと。
 
その時は本当に苦しんでいる(つもりな)のに
趣味だと言われると少しカチンときてしまう。
 
けど、今になって
その意味がわかる気がする。
この感覚を体験しにきてるんだと。
 
地球という遊園地での
私の好きなアトラクションの一つ。
 
落ち込んでは浮上し、
そのあとはあっけらかんとしている。
あーこういう感じなんだなって笑
 
なんか悪趣味な気もするけど
こうして自分を否定せず
受け入れていくことが大事なんだなと思う。
 

 Photo by (c)Tomo.Yun(http://www.yunphoto.net)


Iris Crystal

~アイリスクリスタル~ 石との 出会いも 一期一会 あなたと石とのご縁を 繋いでいます

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