中学生の私と石。
私が初めて手にした石は
ハート型の小さなラピスラズリのペンダント。
もう30年も前。
まだ中学生だった頃、
当時流行っていた占い雑誌の後ろに載っていた広告。
持つだけで幸せになれる！
お金が舞い込む！
恋人ができる！
などなど…
夢のようなキャッチフレーズがデカデカと載っていて、
これを持てば幸せになれるんだ！と
子供ながらにワクワクしたことを覚えている。
母に頼み込んで買ってもらい届いたときは
嬉しくて嬉しくて、休みの日は必ず身につけていた気がする。
でもね、
雑誌にデカデカと載っていたあのキャッチフレーズのような
夢のような幸せは
いつまで経ってもやってこなかった。
その頃大好きだった男性タレントとの出会いを夢見て…
大金が舞い込むことを夢見て…笑
待てど暮らせど、
そんな夢のようなことは何一つ起きなかった。
そのうちにその石はアクセサリーボックスにしまわれ、忘れ去られた。
今思えば、片田舎に住む普通の中学生。
その当時、大人気だった男性アイドルと出会えるなんて確率はほぼない。
その街から出たことすらほぼなく、
ただただ中学校に通い、勉強に部活にと明け暮れる日々。
そんな毎日の中で、突然そんな人と出会えるなんて
もう漫画の世界としか言いようがない…
大金が舞い込むったって、
何度も言うように、ただの中学生だった私。
普通にお小遣いをもらっていたあの頃に、
降らせるほどの大金が入って来る（真剣にそう思ってた）なんてことも
普通に考えればありえない。
今考えれば誰でもわかりそうなことなのに、
その頃は
《これを持つだけで魔法のような現実が起きる》と
信じてたんだよね。
それくらい、あの広告は上手かった！
でね、これはその石が悪かったという話ではなく、
ただ単に、それを受け取るだけの自分ではなかったということ。
もし本気でその芸能人と出会いたかったら、
例えば何かレッスンを受けて、タレント事務所に入るために努力をするとか、
いきなり何かオーディションを受けてみるとか、
何かしら、そこに通じるためのアクションをした方が
その確率はほんのわずかでも上がるよね。
降らせるほどのほどの大金って言ったって、
すんごいお金持ちのおじいちゃんがいたり、
両親がいたりして、突然巨額の遺産相続でもされない限り、これもまずない。
そもそも神様だって、そんな年齢のあの頃の私に
そんなものを預けるわけがないと思う。
お金の価値、ありがたみ、働くことの意味。
何にもわかってなかったしね。
そんなことを色々思い出していたら、
結局石って何もしてくれないじゃん！という結論に達したわけではなく…笑
結局、あのラピスは
あの頃の私にとって必要なこと、
《何も与えない》という
贈り物をしてくれたんじゃないかと思ったのよね。
世の中そんなうまい話はないとかいう
ひねくれた解釈じゃなくてね。
そうなりたいと思ったら、
やっぱりそこに向かって行動しなければいけないんだということ。
キャッチフレーズにあったように
《持つだけで》ではなく、
自分も動く。
行動
action
そこに向かって、まずは一歩でも動いてみる。
別にいきなり大きな何かじゃなくても大丈夫。
まずはその情報を調べてみるとか
そんな小さなことでも十分。
もし、何かを願って
石を手にした方がいたら、
そこはぜひやってみてもらいたいなと思う。
それにしてもね。
なんかやっぱり時代は確実に変化してるんだなと思う。
自分自身も。
もちろん、お金はあればあっただけ嬉しいけど口笛
なんか、物質的な豊かさとかではなく、
心の豊かさだったり、自分の在り方だったり、
そちらに意識が向くようになってきたなーと。
あの頃の私に教えてあげたい。
その男性アイドルと出会えなくても、
大金が降ってこなくても、
十分幸せだよーと✨✨
ふと、あの頃のことを思い出して
改めていろいろ考えた朝でした。
そのラピス^ ^
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